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橋田文学 [独り言]

 厳密に言えば橋田壽賀子さんは文学者の中に入らないかも知れない。彼女は脚本家だから原本があって、それをドラマ化する人だから文学に生きる人だけれど物書きに入れるのか、解らない。でも、昭和
平成を書き残した方だと思っています。台詞の中に出て来る絶対の敬語、喧嘩の少し手前で交わされる配慮と反省、これは今の時代には拒否される物もあるから明らかに昭和初期の橋田世代のこだわりなんだけど、私は、今の時代にも必要な事だと思っています。自分の考え方を脚本家として残す場があった橋田さんは幸せでしたね。賛成反対、色々あろうけどひとりの時代作家だったと感じます。純文学に似たピュアな色合いを感じますから。今日の新聞を見ていたら橋田さんの記事が載って居ましたので同じ世代、礼節を大切にしていたと聞く橋田さんを何か近く思います。

彌 叡
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