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箪笥 [独り言]

 明治から始まり昭和平成の始め頃まで女性が結婚するときは、和箪笥洋箪笥整理箪笥の三つを持って嫁ぐのが普通でした。富裕なお宅は、そこにぎっしり着物や洋服様々な物を詰めて、披露しながら運んだものです。でも今や、この箪笥がお荷物、着物を着る機会などよほどの事が無い限り無い。洋服はクローゼットなるものが大抵はあるし、まあ整理箪笥は役に立っているけれど、和箪笥は最早畳1畳分場所塞ぎです。一寸でも広くなるのにと思うけれど、処分する方法が道から無い。着物は美しくて日本の文化だから娘や孫の楽しみにしても良いけど、狭い部屋の箪笥、何とかしたい。時代は本当に変化をするのですね。

彌 叡
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遺る言葉 [独り言]

 日常生活で沢山の人と話しをするので、大抵はその場限りの言葉も多い。感銘を受けた言葉は宝ものです。器量の悪い私に、みーちゃんの眉毛はキレイね、優しいから、と言ってくれた母の言葉は私の宝もの、今も朝洗面所で化粧をするときは、すっきりと優しくキレイにと呟きながら丁寧に眉をひきます。その時母の顔が浮かぶ訳では無いけれど、もう躰に染みこんでいるのですね。心にグサッと来た一言は、反対の意味で死ぬまで忘れない。記憶力は別として全然根に持たない性格の楽天家だけど、一つだけは無視しようとしても消えないから、彼岸に渡るまで持っていこうと思います。宝ものは生きる支え、今朝も気を付けながら眉を描きました。さ!目を外に向けて秋を散歩して来ましょう。

彌 叡
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声で [独り言]

 人と話しをするのは中々気を遣います。考えが解って頂けるかどうか、お相手のお話をキチンと理解して返事が出来るかしらなど、何処かに潜んでいるコンプレックスがふっと出て来たりして、つい、余計な気を遣ってしまう。私の苦手な声がありますし。…高い声で早口の方のお話、小さい声でボソボソと話される人、ギャーギャーと話すのは失礼と考えて静かに話されるのかも知れないけれど大変苦手です。小さい声の話しを聴いていると、段々気持が暗ーくなってきます。普通に解るように話して下さったら有難いと、ことに昨今耳の聞きにくさを自覚している身には思います。尤も若いときから、人様とお話をするときは、キチンと声の音量も滑舌も気を付けては、当たり前と思っていますから、いま初めて言うことでもありませんが。お互い会話の大事をスムーズにしたいですね。

彌 叡
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コンビニで [独り言]

 コロナ以降、コンビニでは今まで置いて居なかった様々な品物があって、結構重宝します。でもです。納豆とコカコーラを買いに行きましたのに、美味しそうなお握りを見つけました。幼い小学校時代、帰宅しておやつにお握りを食べた遠い記憶が甦ったりして、又ご飯が好きだから、高野山の梅干しを入れたのをひとつ買いました。処が会計で、アラ、おむすび?家で食べさせて貰って無いの?お嫁さんが面倒を見ないの?店員に言われました。驚きました。イヤ、まさかととっさには返事が出なくて店を出ましたが。世間は高齢者が主食になるものを買うと、そう言う同情をするんだ、世の中には姑を嫌って、ご飯の用意をしてくれないお嫁さんが沢山居ると言うことなのか、悪寒が出るほど堪えました。息子に伝えましたら、凄く怒ったけど、もう一カ月も口にするのが厭で黙っていたので、その店員はアリバイトだったのかパートだったのかもう居ませんでした。でも彼女が悪いわけではない、世間で嫁の姑苛め、毛嫌いはよく聞いていたし、知人の奥様も御自分の家庭の事を苦い顔でおっしゃったことがありましたから、きっと同情をしたのかもね。厭な社会になりましたね。長幼の序の言葉も知らない世代が居ますものね。日本人の特質も消えていくのかな。

彌 叡
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昔と今 [独り言]

 曾て道教をはじめ、沢山の学者が四国を経て教学を伝えてくれたのは、中国だったと聞いています。学あり書あり、文字あり絵あり、そして工芸も。その厖大な文化を日本人は尊敬して学んできたのですよね。でも昔と今では精神面で全く異なる思いしか感じない。長い歴史を誤り無く伝えていくのは当然大変だけど、弘法大師をはじめ、学者たちもこの変化をやむを得ない歴史と思っていられるのかなあ。私の親友の書家が書いた李白の書を見ながら、何となく、そんな事を考えてしまった雨の朝です。

彌 叡
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感動 [独り言]

 毎週土曜日朝の楽しみは長い間続いている「題名のない音楽」のテレビ番組、今日も感動しています。トップチエリストの堤剛氏と若い音楽家たちが奏でる「題名G線上のアリア」を目を閉じて聴きました。テレビ番組なんだけど、これで良い!もう八十歳とお聞きしたけどその感性と叙情性とでも言えば良いのか、音に人間性が表れるのかしら。私は欲張りなのか、音楽は何でも好きだけど、弦楽が一番好き。今日は朝から幸せです。神様のご縁日の日に二重の良い日です。矢っ張り涙が出ました。

彌 叡
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有り難い [独り言]

 この人があんなに思考の深い方だとは思わなかった、が実感、人間は普段見ている印象だけでは半分ですね。ある方と話をしていて、その方の考え方の広さと深さが半端じゃないと感じ入った次第。自分の価値観に縛られて居る人が多い。そんな時代に毅然と広い視野から整然と話せるって、日常をも知りたい気持になるし、自分の生きてきた歴史が色褪せて見える。人生大切に生きないとこの世に置いてくれた神仏に申し訳ない。短い時間だったけど学びました。宝ものひとつ。

彌 叡
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遺った言葉 [独り言]

 誰よりも早く気付き、誰よりも速く動く、この言葉は私が姑から学んだひと言です。祇園のお茶屋さんから舞妓に欲しいと言われたという美人で、自分では美人と思っていない京都育ちの人でした。わりと無口で、しゃきっとした佇まいは、末っ子の嫁の私には少し怖れの人でしたが、時折の言葉はとても優しく学びました。ひとつが前記の言葉です。大家族でのんびり育った私には、その後の生活に指針と言える大切に遺された言葉だと思ってきました。でなきゃ、看護師の居る開業医の妻は、無理だったと今も思って居ます。でも、今の時代、自分の口からは言えません。あの母で若くてのんびり屋の私だから出来たこと、それもお釈迦様のご縁日の夜、珍しく見た夢に姑が居たからです。良い夢を見ました。

彌 叡
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刺身のつま [独り言]

 美味しそうなマグロのお刺身も大根を糸のように切ったツマが付けられて居るのと無いのとでは全然見た目が違う。とんかつも、あのキャベツの千切りが山高に付けられていると、フライの香りがグンと上がるような感じがしますよね。ツマは大事。昔は妻の事を刺身のツマなどと無礼な言い方をした男社会がありました。でも今は違う、対等とか、逆転の家庭もあります。けれど夫と妻が居て夫婦でしょう。刺身のケンどころじゃ無い。夫が何かミスをすると妻が謝る、連帯責任のように。妻の言動が出過ぎると、夫が恥をかく、日本の普通な考え方です。夫が世間様に、妻の言動で責任を感じさせるような生き方は心せねば女がすたります。お互いの立場、思い掛けない影響、夫婦という縁を大切に考えて欲しい。年老いた者が感じたこんな事、女性よ、賢く。

彌 叡
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信頼 [独り言]

 自分の周りに、信頼が揺るがない人はいらっしゃるかとこの所考えるときがあります。自分が人様に信頼されていないと、他人様は信頼しませんよね。何と言っても他人ですから。私には頼りになる信頼できる方々が何時でも力になって冷静な判断の下に適切なアドバイスを下さり、有難く安堵しています。独りの頭脳は限界がある場合が有りますから、理性的に話せるしっかりした方が周りにいらしたら嬉しいですね。

彌 叡
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