受取り

　人間ですから完全では無いことを誰でも知っています。でも、何方かに欠点を注意されると、その瞬間ムカッとしたり落ち込んで言葉が出なかったりしてしまいますよね。年を重ねると、昔指摘されたことがその通りだったことに気付くと、堪らなく恥ずかしくなることが有ります。自分の下らないプライドの頑迷さだったり、気付かない事を指摘された、自分の無礼を堪らなくなったりして、素直にならなかったりして。親切な助言を受け取れない、情け無いけど、逆の立場でもあるから、人間の性…さがでしょうか。素直に鋭く受け取れれば、自分の知識が増えてプラス、人に不快を与えないで、これもプラスなのにね！グダグダと思い込むのは愚かだと解るのは早いほうが良いと思います。もっと重要なことが世の中には沢山有るのですから。

彌　叡

表情・雰囲気

　長い間人間をやっていますと、人様の表情や顔の雰囲気で、その方の人間性や性格が解ります。１日１日の積み重ねが顔に表れるのでしょうね。政治家や企業家の立派な言葉はとても心地が良いものですが、耳を閉じてその方の顔を拝見すると、計算などが見えてきて怖いなと思います。…。洗面所の鏡の前に立って自分の顔を観ました。日々のストレスが顔全体を覆っていて見苦しい。急いで両手で顔を擦って、ニーって笑顔を作りました。人間ですから、喜怒哀楽色々あって顔にまで気が回らないけど、精神まで侵されてはいけませんね。表情は、作るものではないから、常にピュアな心を持てば顔もそうなるでしょうね。人様がご覧になる自分の顔、意外と怖いかも。

彌　叡

言葉の責任

　一般には関わりないことだけど、皇室でも皇室議員制度があると申します。今年、上皇后様は、「自分の発言が上皇様のご意志と取られるのは本意では無いからと、周囲の意向を辞されたと聞きました。自分は上皇様をお支えする立場と申されたわけで、私は、胸を打たれると同時にこの所終活の思いが 悔やみに偏っている自分を再び指摘された想いです。自分では、一生懸命頑張って生きたつもりでも、その時々の浅かった言動を今になって歯ぎしりするほど悔やんでいるのだから。ふと、バカは死ななきゃ直らないと昔の浪曲師が言った言葉を口ずさんだら、私の心の葛藤を知らない息子が、「死んでも直らないよ」と合いの手を入れました。笑うに笑えない状況です。昔の自分の言葉を思い出します。私は、記憶力が強いので何でも記憶に残っているから、却って困るときがあります。然し悔やむだけではバカが重なるだけ。一日二回ぐらい真剣に自分の責任を考えて１つずつ消化していこう。一寸は償いになるかしら。

彌　叡

血の繋がり

　何となく色々考えた先週でした。私は、あまり物事に固執しない性格だけれど、血統と言うよりは、血の繋がりで生じる精神的思いを改めて感じた1週間でした。息子殿の地方行きで、留守居の私を気遣って姉娘と相談したらしく、遠方に住む娘が参りました。私は、独りが平気なのだけど、2人の思い遣りに感謝です。驚いたこと、…。私は、全然気を使わないで居る。思って居ることが直ぐに通じる、体調の変化も感じながら知らん振りで過ごさせてくれる、楽です。今まで半世紀以上ずうっと四方八方気遣いの姿勢で来たから、何とも気持が楽、何故だろうと思いましたが矢張り同じ血を持つからでしょうか。欠点だって、笑うくらい似ているし、親子はそんな事を共有しているのかなと改めて感じたけれど、母としての教育に、今、悔やむことも有り、暇で楽なこの数日間、諸々思いました。それぞれ色々ありながら気遣ってくれる血の濃い子どもたちに。感謝です。外は今日も未だに酷暑、しゃんとしなくちゃ。幾つになっても学びます。

彌　叡

久し振りの雨

　本当に久しぶりに昨夜から雨が降りました。台風の時もみんなで用心していたのに、雨風はそれました。からからに渇いているから、何だか呼吸が楽です。主治医が処方をしてくれた骨粗鬆症の薬をそろそろ飲む日かなと思って薬箱を見ましたら、アラ、又々大変！。この薬は、1週間に1度だけ服用する物なので、気を付けてメモをしているのに一日遅れる事しばしば、本日も一日遅れです。頭悪！。気を取り直し神仏に朝のご挨拶を致します。起きて直ぐに服用することと書いてあるので、面倒な薬です。でも何処かで骨折をしたら弁解出来ませんものね。無口だけど、キチンと聴診器で診察をする医師で人間的に信頼出来るから伺って居ます。最近は、コンピュータ－任せのドクターが多いから、診察に対する姿勢に指示通り従います。

彌　叡

何十年か

　この十年間で随分周りが変わりました。あの人もこの人もいなくなっちゃいました。20年毎月通った千種会、、知識の塊のような歴史を学ぶシルバーの集まりだった、15年通ったクラシックを歌う会、先生は素敵なソプラノ歌手だった。もう少し遡れば、軟式から始まり50年続いたテニス、私の習い事はみんな何十年単位。そして今、其処に居た人達は誰も居なくなり、独り残った私がみんなを偲んでいる。何故か今年は皆の顔がハッキリ浮かびます。九月の秋彼岸には、しっかり皆様のご供養を念じましょう。お世話になりました。色々学びました。有り難うございました。然し私の周りにいらした方達は、みんな、個性的でした。私も、一寸変わり者だからかも知れない。皆のご供養が出来るのが、せめてものお礼です。

彌　叡