生き甲斐

　暑くならないうちにと思って､パンを買いに行きました。
品物を選んで居ると、後ろから会話が聞こえてドキッとしました。「何の為に生きているのかわからんとよ」老人二人でした。
時々私も思わないことではないので次の言葉に気を取られました。
でももう１人の方は賢くて「暑いわね」と話をすり替えて私もホットした次第。
生きがいのない毎日、何か目標や目的が有れば生きられるし、自分の存在意義を感じる事が出来れば何の為に生きているのか解らないと云う言葉は、多分減るだろう。
大事にされすぎて何もしなくて良いのも、家庭の中で無視されているのを状態も同じ寂寥感が有れば、無常を思っても致し方ないと思います。
後ろから飛んできた一言が色々考えさせられてしまいました。
老人が自分の衰えを知るのは仕方がないにせよ、無常や生き甲斐のない心の中を口に出さなくてよい毎日が有れば良いのに。
人が勧めるもよし、自分で探すのもよし、でもそれぞれの家庭は分からないしね。
ヤレヤレ。

彌　叡