プロ

　お誘いを受けて、若い音楽家が歌い教えて下さるコンサートに行ってきました。
若いといっても、音大を出て外国で数年間音楽院で学んだ人達、レベルの高いコンサートでした。
大変だなあと思いました。
天性の音楽性をお持ちでもあのレベルに行くまでどれほどの費用が掛かったのか、と言って、自分が歌っているだけで生活できる人は殆どいないと聞く。
従って音楽と生活と人への指導と、その他諸々、そして又上を目指す、並大抵の根性ではない。
素敵なドレスをお召しになって美しく話し歌うのを楽しみながら感動していました。
一緒に出演なさっていたピアニスト、イケメンじゃ無かったけれど品が良くて、素敵なノクターンを弾いて下さりいっとき世俗を忘れさせて下さったから、男は顔じゃないよと呟いた私を誘ってくれた友人に、かな？だね？と頷きました。
友人達の優しさ、カラッと晴れた空、良い１日でした。

彌　叡

パワー

　若い人の意識もしないパワーは凄い。
私の健康は、この人間パワーを戴いて居るのかも知れない。
それぞれの違う個性を持ち、毎日働いて元気に生きている人達、月に何十人の人に会うかしら。
世の中には一日中会話がないと言う寂しい人が沢山いらっしゃると聞くけれど、私は一日に人と話をしない日はまずない。
刺激とパワーと、ついでに世間話も頂いて、お世辞も含めた十歳はサバをよんでも大丈夫と喜ばせてくれる。
色々あったけど幸せな人生なのかな？
惚けないようにみんなの話をしっかりきこう。
そしてパワーも遠慮なく頂戴しましょ!!

彌　叡

ブラ歩き

　天気のせいか、はたまたお盆に遠く去った肉親を幼かった頃まで思い出したせいなのか、もともとニヒルな一面がある性格の為か、突然外の空気が吸いたくなって薄暮も過ぎた時間に出掛けました。
当てもなく電車に乗って…息子が心配するかなと一瞬思ったけど自分を取り戻すのが先！
もはや物欲もなし、みたいものもなし。
電車に乗って約３０分、ストンと胸が落ちました。
なんてことはない、ずっと自分をそのまま生きれば良い。
様々な思いは無視、大切な自分を汚さない事だよね。
皆様もそうなさいませ。
他人の事を思い煩うよりも自分が正しく生きるのが大切ですから。好きないくらと花と桃を買って帰りました。
夜９時でした。

彌　叡

靴一足

　雨にも強く、つまり合皮の履きやすさ抜群の靴を買ったのはもう七年前になりましょうか。
近くの銀行に行くのもコンビニに行くのも、ついそれを履いて出掛けて居たけれど、ついにかかとのバランスが崩れ、爪先が薄くなって諦めることに。
思い切ってゴミの日にサヨナラをしたけど、あとが見つからない。
靴探しを始めて、はや半年、なかなか足にすっと馴染む普段履きは見つかりません。
外出用は沢山？持っていてもコンビニに履いていくきにはなれませんしね。
有り難う、あのやすい靴さん。
又あんな、ふっとひっかけて出られる靴に会えますように。

彌　叡

悪口は皆が損！！

　電車で乗り合わせた五十代？の奥様方、オシャレで、パーティーにでもいらっしゃりそうなお姿に、良いなあ、あんな時代があったよなあと微笑ましく見ていたのだけど、３０分の電車旅、会話を聞いてげっそり！
多分其処にいない人の悪口、独りが言い出したのをキッカケに全員のあれもこれもの悪口ざんまい、声が大きいから聞こえてしまう。
でも、その話から想像するとご本人は、割とのんびりやさんで質素な人みたい、言っても反応が無いのよと言う言葉を聞くと、私の長い人生、大体解っちゃう。
会話はエスカレートして奥様方の顔が狐に見えてきた。折角念入りに化粧をしてドレスアップしてらしたんでしょうに。
みっともない！
一般の人も悪口は止めましょう。
あなた、何様!?って言われますよ。
人間性を大事にしたいものと強く思いました。

彌　叡

実れば良い

　誰でも、自分の欠点やミスを指摘されたら、自分で分かって居る事でも素直になれない、人間とは誠に複雑、ただ誰かが評価されて居るのを見ると、羨ましいと共にチラッと自分を刺激されるのも人間の心らしい。
私は、時々それを使う場合があります。
難しい理趣経を覚える役でもないのに唱えている人に、その努力を褒める。
その人にと云うよりも、周りの大勢にそうあってほしいから。
その人は、日にちを置いて言われると私が呆けて何度も言われると感じるかも知れないけれど違って、私の作意です。
笑いの中でみんなが上にいってほしいから。
未だに私の作意に気付いた人は約二名だけど。
その時々に使う言葉は凄くいっぱいあって効果も面白い。

彌　叡

純粋

　今年のお盆は、新年号を迎えた事もあるかも知れないけれど、神の慰霊祭が行われた意味が大変な流れを生んだと思う。
日清，日露，満州，支那の後の世界大戦，もはやそんな戦争を歴史としかみない年代に入って来たけれど、何百万の御霊は静かではないと、実感させられた。
自分に繋がる人を忘れてはいけない！
その方たちがおいでになって自分が在るのだから。
始終言って居ることだけれど、旧盆法要の日、強く明らかに思った実感でした。
元気で自分を、家を護らなくては。

彌　叡

暑気払い

　たまらない暑さ、ついアイスクリームを買いに近くまで出掛けました。
なんて暑さ、地球はどうなるのだろうと不安になりました。
どのお宅もエアコンフル回転、当然です。
外を歩いて居ると、室外機の温かい風がうづまいているみたいです。
ナンセンスと笑われそうですが、日本中の人が１日全部のエアコンを止めたら、一気に気温が下がるかなって！
太陽の暑さプラス冷房機の室外機の熱さですものね。
外出から帰って冷房の効いた部屋に入った瞬間のウワーッと言う思いは止められないし、戯言みたいだけれど真剣!?
今日も朝から３５度です。

彌　叡

逃げ？

この酷暑、運動も休養もひっくるめて体大事だけど、食欲をそそる美味しくて栄養のある物を食べるのが一番と思い、出かけました。
働いている息子たちに元気でいてほしいから。
向かったのは銀座の中華の店、ここの酢豚が美味しいし、食欲が出そうだから。銀座四丁目を歩いていると突然NHKですがと声をかけられました。
マイクを持ったアナウンサーとカメラ、とっさに、急ぎますのでと手で断って歩き出した。
何も急いでも居ないのに、日常関わらないの姿勢が出てしまう。
何度かあったインタビューには若い頃はちゃんと答えていたのに、煩わしいものには関わらない、心で消すが身に付いたのか、保身か逃げか？
でも思いつきました。
テレビに映れば内緒で出て来たのが分かってしまうし、嘗てあったように、みたよ！が降ってくる、やっぱりあれで良かったのですね。
酢豚はとても美味しかった!!

彌　叡

痛み

第二次世界大戦の最中に生きた者は、その体験を語りたがらない。
それは、尋常ではない痛みを知っていて忘れないから。風化するから話して下さいと言われても、話をし出すととめどなくなり、戦争を始めた人への恨みまで口に出てしまう。
うちのお手伝いさんの息子が召集されて、ブルブル震えながら敬礼をしていた軍服姿を今でも忘れない。
１人息子だった、…帰って来なかった。
学徒動員で、私の横にいた挺身隊の方は即死だった。
あの痛みを話せなんて、歴史は解るけれど私には出来ません。
又原爆の日が参ります。ただ合掌。

彌　叡