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足もと [独り言]

 昔大きな料亭の下足番の人に聞いた事があります。老舗の料亭のこと、社会の名の知れた御客様が多いのは当然のこと、今は分からないけれど玄関にはある程度年のいった男性が下足番として御客様の脱いだ靴を一手に収め、お帰りの時は何十足もの履き物の中からさっとその方の靴をお出しする職人技でした。あくまでも低姿勢ながら、礼儀はあくまでも行き届き、年に一度くらい父に食事に連れて行かれたときなど見とれたものでした。現代は背広でも軽い靴が多くあんな職人技は見られないでしょうが、でも、靴のお洒落が又言われているらしく、一寸愉しいかも。電車でぴかぴか磨いた靴を履いた紳士を見ました。奥様が磨かれたのかしら。男性の方が上手と聞いたこともとあるけど。良いなと見ました。

彌 叡
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