SSブログ

認知症 [独り言]

 今日も認知症の報道に目を奪われました。自分が高齢者だからではなく、ご本人を初め、御家族の想いが手に取るように解るから。年を重ねる毎に、徐々にか突然か、自分の息子の顔さえ解らなくなってしまう。医学的な説明は解るし、老いて、人との会話が少なくなる、刺激の無い毎日が記憶や判断が衰えると言うのは仕方が無いけど、全員が同じ環境ではないのだから何とかならないものでしょうか。今日の患者さんのお身内は、あんなにシャキシャキしていたお母さまの認知症の姿が悲しく信じられず、乱暴になったり邪険になったりする自分への怒りも伴っての嘆きでした。私は、随分忘れっぽくなったけど、まだ大丈夫なので、でもそうとも言い切れないかも。老人なんて昔からいたし、呆けても皆お年寄りを大切にしていましたよね。何と言っても人生の大先輩だから、絶対に勝てない物がありますから。私は、姑にも母にも逆らったことが無かったけど、優しかったかなあ、姑も母も良い人だったから黙って見ていたのかしら?自分が老いた今、認知症にならなくても何かをしてあげられない無能を悔やむだけが寂しい。

彌 叡
banner_20090417093348.jpg