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花の言葉 [独り言]

 さる方の御供養を承り私は何時もの通りお花を生けました。お年を召した方ですし、礼儀作法にお詳しい方と伺っていますので、私も好きな白菊に添える花も白を選び薄紫や淡い色を添えました。翌朝驚きました。凄い匂い、今日の花は殆ど香りの少ない花、何故?と思ったけれど、これではお経を読む人が困ると思い、全部片づけて花屋さんに走りました。お店が空いて無かったらどうしようと思いながら。匂いに気を付けながら求めて間に合いましたが、濃いめの花も入れたので少し心配したのですが、杞憂でした。その遺影を拝見して、その華やかなお姿と堂々とした佇まいに、気付きました。私は、静かなだけは嫌いよと伝えられたのですね。最後近くまで最前線でお仕事をされていた沢山の使用人をまとめておいでになった方、彼岸に渡ってもこんなに活き活きとした遺影にパワーを遺す方だったのでした。無色の花で送られるのはご不満を伝えられたと私は、分かりました。何時もの匂いなど殆ど感じない白い花たちだったのだけど、伝わったご意志をしっかり感じた次第でした。

彌 叡
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